オナカのチカラ

腸活を支える腸内フローラを学ぼう

オナカのチカラ
腸

腸内フローラとは?

腸内フローラ
私たちの腸には、多種多様な細菌が生息しており、その数は約1000種類、100兆個(40兆個という説もあります)にも及ぶといわれています。
さまざまな細菌が腸内で共生する様子は花畑のように見えることから、「腸内フローラ」と呼ばれています。
腸内フローラ
腸

腸内フローラが大切な理由

腸内フローラは、私たちの健康を維持するために大切な役割を果たしています。
腸内フローラの最も大切な役割は、
“短鎖脂肪酸”をつくりだすことです。

短鎖脂肪酸は、「腸のエネルギー源」であるとともに、健康に関係するさまざまな働きをする成分。短鎖脂肪酸を増やすことが、健康のカギを握っているのです。一方、腸内細菌のバランスの乱れは、病気と関連することが報告されています。
短鎖脂肪酸
シンバイオシス

シンバイオシス

腸内フローラが多様でバランスがとれている状態

例えば、
●病原体から体を守る/病原体を排除する
●ビタミン、ホルモン、酵素、アミノ酸をつくる
●血糖値や血圧を調整する
●コレステロールを代謝する
●免疫の約70%を生み出す
                 等との関連がいわれています

シンバイオシス
ディスバイオシス

ディスバイオシス

腸内細菌のバランスが乱れた状態

例えば、     ●肥満
●アレルギー   ●糖尿病
●過敏性腸症候群 ●動脈硬化症
●大腸がん    ●非アルコール性脂肪肝
●うつ病     ●肝がん
                              等との関連がいわれています

ディスバイオシス

腸内フローラのバランスを整え、
腸内細菌の多様性を維持することが、
全身に良い影響を与えるのです。

腸

腸内フローラが良い状態

腸内フローラを構成している腸内細菌は、分かりやすく説明すると、善玉菌、悪玉菌、日和見菌に大分されます。
しかし、腸内には善玉菌だけがあれば良いわけではありませんし、悪玉菌が完全になくなれば良いわけでもありません。


腸内細菌の多様性とバランスが、
保たれていることが大切なのです。
腸内細菌の多様性とバランス
多様性+バランス=健康

善玉・悪玉を問わず
さまざまな腸内細菌が複雑に
相互作用しながら、
私たちの健康を守っています。

多様性+バランス=健康
腸

腸内フローラを整えるには?

腸内細菌の多様性を保つためには、どうすればよいのでしょうか?

ここで知っておきたいのが、「プレバイオティクス」と「プロバイオティクス」です。
両方を合わせて「シンバイオティクス」と呼びます。
シンバイオティクス シンバイオティクス

シンバイオティクス

プレバイオティクス

プロバイオティクス

Prebiotics

Probiotics

プレバイオティクスとは、
腸内細菌のエサとなることで短鎖脂肪酸を産み出すなど、
健康に良い影響を与える難消化性食物成分のこと。
よく知られているのは食物繊維ですが、それだけではありません。
日本食物繊維学会では、こうした

「ヒトの小腸内で消化・吸収されにくく、消化管を
介して健康の維持に役立つ生理作用を発現する食物
成分」を「ルミナコイド」と呼んでいます。


特性の異なるさまざまな種類のルミナコイドを積極的に摂取することで、腸内の広
範囲に生息する多種多様な腸内細菌がそれを食べ物(エサ)として取り込み、短鎖
脂肪酸を多く産み出すことができるようになります。

プロバイオティクスとは、
健康に有益な作用をもたらす生きた細菌のこと。
乳酸菌やビフィズス菌などがあります。
例えば、ヨーグルトを毎日食べることで摂取できる乳酸菌は
「プロバイオティクス」です。
乳酸菌は数百種類もあります。だから、体に良いからと特定の食材の
特定の菌(プロバイオティクス)だけを摂り続けるのではなく、

多様な食材から多様なプロバイオティクスを
摂取することが大切です。


また、食事でプロバイオティクスを摂取しても、
菌が腸内に定着するわけではありません。

だから

だから

腸内フローラを育てるために



多様性とバランスを維持し、腸内フローラ
が短鎖脂肪酸などをしっかり産み出せるよ
うに、その元となるプレバイオティクス
(ルミナコイド)が必須です。

[腸活必要条件]

腸内フローラに応援刺激を与えるために



プレバイオティクス(ルミナコイド)をベ
ースに、短鎖脂肪酸などを産み出す腸内フ
ローラを応援・刺激するプロバイオティク
スも加えると良いでしょう。

[腸活十分条件]

「プレバイオティクスとして摂取したルミナコイドは、ビフィズス菌の生成を助ける。」 「ルミナコイドを食べると、ビフィズス菌は酢酸など、酪酸菌は酪酸などの短鎖脂肪酸を産み出す。」「プロバイオティクスとして摂取した乳酸菌の『生菌』は腸内の乳酸菌を増やし、酪酸菌も増やす。『死菌』は腸管にあるパイエル板に取り込まれ免疫活性を誘導する。」などが報告されています。
プロバイオティクスとプレバイオティクス

「腸活をバージョンアップする」とは、
腸内フローラが短鎖脂肪酸などを産み出し、
腸内フローラの多様性とバランスを整え、
免疫に直結する、腸管バリア機能を維持する
環境をつくること。